ブライアン・フリーマントルBrian Freemantle, 1936年6月10日 - 2024年12月31日?)は、イギリスの作家。

略歴

サウサンプトンに生まれる。中学卒業後、地元新聞社のメッセンジャーボーイから週刊紙の新聞記者となる。中央紙のデイリー・エクスプレス紙、デイリー・スケッチ紙を経て、デイリー・メイル紙に勤務。外報部長を務める1973年に処女作『GOODBYE TO AN OLDFRIEND』でデビュー。1975年に退職し、ジャーナリストとして活動。特派員として30カ国以上に滞在。23歳に脳内出血で倒れ、1988年にも再発するが、手術で一命を取り留めた。

ソビエト連邦には、政府当局から入国許可が下りず、ロシアとなり体制が変わるまで入国できなかった。

エスピオナージやサスペンスなどの著作が多いが、取材によるノンフィクションなども多数執筆している。作品によっては、Jonathan Evans、Jack Winchester、Harry Asher、John Maxwellなどの名義で発表しているが、日本ではいずれもフリーマントルで紹介されている。

グレアム・グリーンから強い影響を受け、グリーンの小説哲学「性格描写こそが構想である」が座右の銘であるという(南川三治郎『推理作家の発想工房』)。その言葉通り、個性的な主人公のシリーズで人気を博している。主なものに、冴えない風貌でいながら頭脳明晰なスパイであるチャーリー・マフィンシリーズや、欧州版FBIであるユーロポール(欧州刑事警察機構)の心理分析官クローディーン・カーターシリーズ、米露の捜査官がタッグを組むカウリーとダニーロフシリーズなどがある。

2024年12月31日、過去の勤務先のデイリー・メールは訃報を発表した。88歳没。

著作

日本においてはそのほとんどが新潮社からの文庫での出版となっている。

脚注

関連項目

  • 小説家一覧

外部リンク

  • Brian Freemantle Fantastic Fiction Bibliographie (englisch)

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