LXQtは完全なデスクトップ環境の提供を目的とした、開発中のソフトウェアパッケージのバンドルである。LXQtはLXDEとRazor-qtの両プロジェクトを統合して作られた。
歴史
LXDEのメンテナである台湾人プログラマーの洪任諭 (Hong Jen Yee) はGTK 3に不満があったため、2013年初期にQtを試し、2013年5月26日にQtベースのPCManFMの初版をリリースしたが、彼は「GTK とQtのバージョンは共存させるつもりだ」と発言してLXDEにおけるGTK からの離脱を意味するものではないと説明した。その後、彼はQtにLXDEのXRandRフロントエンドを移植した。
2013年7月3日に洪任諭は全てのLXDEスイートのQt移植をアナウンスし、さらに同年7月21日にRazor-qtおよびLXDEの両プロジェクトの統合をアナウンスした。この統合により、GTK とQtのバージョンは最初は共存していたが、最終的にGTKバージョンは中止されQt移植に全てのリソースを集中することが明らかになった。LXDE-QtとRazor-qtを統合したものはLXQtと改名され、2014年5月7日に最初のリリースであるバージョン0.7.0が利用可能となった。
ソフトウェアコンポーネント
LXQtは数多くのモジュラーコンポーネントから構成される。その中にはQtやKDE Frameworks 5に依存するものもある。
ロードマップ
- LXQtロードマップ
動作速度
LXQtは『軽量デスクトップ環境』であることを自ら謳っているが、動作に必要なリソースがLXDEやXfceよりも多いことは洪任諭自身が認めている。これについては、GTK 2を使い続けるわけにはいかず、GTK 3はQtよりもリソースを消費する以上、Qtは『悪くない選択』だとしている。
バージョン履歴
関連項目
- Razor-qt
- X Window Systemデスクトップ環境の比較
脚注
外部リンク
- 公式ウェブサイト




