飯詰駅(いいづめえき)は、秋田県仙北郡美郷町上深井字谷地中(やちなか)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線の駅である。
横手盆地のほぼ中央に所在し、羽州街道の重要な宿駅であった仙北郡六郷町と雄物川・横手川舟運で栄えた角間川町のほぼ中間に位置する。
歴史
- 1905年(明治38年)6月15日:官設鉄道(国鉄)の駅として仙北郡飯詰村上深井に開業。
- 1983年(昭和58年)2月10日:荷物扱いを廃止。駅員無配置駅となり、簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2016年(平成28年)3月26日:快速列車の停車駅となる。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始。
駅構造
島式ホーム1面2線を持つ地上駅である。駅舎とホームの間は跨線橋で連絡しており、木造駅舎を有する。以前は貨物の取り扱いもしていたため、駅舎とは反対側(田んぼ側)にも2本の側線が敷かれていたが、貨物の取り扱い終了に伴い撤去されている。現在も旧貨物ホームと側線1本が残されており、まれに保線車などが停まっている。
横手駅管理の簡易委託駅(改札業務実施)で、駅舎には出札窓口が設置されている。
のりば
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は142人である。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺
湿地帯の中に開設したことで、駅舎造成のため盛土したといわれる。また、駅周辺は1・2軒しか家のない寒村であった。しかし、開業後は商家、住宅、旅館、各種事業所などが立ち並び、街村を形成した。県南部有数の穀倉地帯を後背地としており、米穀倉庫が立ち並び、鉄道貨車に米穀・貨物の積下ろしなどを行う運送業が盛んとなった。荷馬車やトラックも使用され、物資集散地として栄えた。旅客輸送の面では、急行列車が停車し、戦後しばらくの間は仙北郡内で大曲駅に次ぐ乗降客数で賑わい、一時期は六郷行きや角間川行きの乗合バスも定期運行されていた。しかし、モータリゼーションの進行に伴い、鉄道駅の地域における重要性は急速に低下した。
- 飯詰駅前郵便局
- 秋田県道263号熊堂六郷線
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■奥羽本線
- □快速(朝の下り1本のみ)
- 横手駅 → 飯詰駅 → 大曲駅
- ■普通
- 後三年駅 - 飯詰駅 - 大曲駅
- □快速(朝の下り1本のみ)
脚注
記事本文
注釈
出典
利用状況
参考文献
- 仙南村村史編纂委員会(編) 編『仙南村郷土誌』仙南村、1992年7月。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 駅の情報(飯詰駅):JR東日本




