クリストファー・ライリー・マーティンChristopher Riley Martin, 1986年6月2日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州アーリントン出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのテキサス・レンジャーズ所属。

経歴

プロ入り前

2004年のMLBドラフト18巡目(全体523位)でデトロイト・タイガースから指名されたが、マクレナン・コミュニティカレッジへ進学した。

2005年のMLBドラフト21巡目(全体627位)でコロラド・ロッキーズから指名されたが、契約には至らなかった。

コミュニティカレッジ時代に肩に大怪我を負ったため、一時期野球をやめて倉庫従業員を行っていた。倉庫従業員時代、同僚とキャッチボールすると肩の痛みが癒えていたことに気付き、野球を再開することになった。

プロ入りと独立リーグ時代

2010年には独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのグランドプレーリー・エアーホッグスでプレー。13試合(先発4試合)に登板して4勝0敗、防御率1.96、36奪三振の成績を残した。

レッドソックス傘下時代

2011年3月31日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ。5月から傘下のA級グリーンビル・ドライブでプレー。7試合(先発1試合)に登板して4勝0敗、防御率2.17、28奪三振と好投した。6月にA 級セイラム・レッドソックスへ昇格。13試合に登板して2勝1敗4セーブ、防御率0.92、24奪三振を記録した。8月にAA級ポートランド・シードッグスへ昇格。3試合に登板して0勝1敗、防御率15.88、3奪三振を記録した。

2012年はAA級ポートランドでプレーし、23試合に登板して3勝6敗、防御率4.48、65奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロスに所属した。

2013年はまずAA級ポートランドで12試合に登板。2勝0敗、3セーブと結果を残し、6月にAAA級ポータケット・レッドソックスへ昇格。30試合に登板して3勝3敗2セーブ、防御率3.18、47奪三振を記録した。

ロッキーズ時代

2013年12月18日にジョナサン・ヘレーラとのトレードで、フランクリン・モラレスと共にロッキーズへ移籍した。

2014年は傘下のAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスで開幕を迎え、4月25日にロッキーズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。翌26日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビュー。3点ビハインドの5回裏一死から登板し、1.2回を投げ1安打無失点、2奪三振だった。この年メジャーでは16試合に登板して防御率6.89、14奪三振を記録した。

2015年1月5日にDFAとなった。

ヤンキース時代

2015年1月13日に金銭トレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。ヤンキースでは24試合に登板して0勝2敗、防御率5.66という成績に終わり、メジャー2年目も初勝利はお預けとなった。オフの11月2日にFAとなった。

日本ハム時代

2015年11月4日に北海道日本ハムファイターズと契約に合意したことが発表された。

2016年当初、中継ぎとして起用される。シーズン中盤に抑えの増井浩俊が成績不振により2軍落ちし、その後先発に転向したことで抑えへ配置転換。球速は最速158kmまで伸び、防御率1.07、WHIP0.63、投球回を上回る57奪三振を記録する絶対的クローザーとして君臨した。シーズン終盤に右足首の故障で離脱するも、日本ハムの4年ぶりの優勝に貢献した。

2017年オフの11月10日にMLB復帰を目指すため退団することが発表された。12月2日にFAとなった。

レンジャーズ時代

2017年12月15日にテキサス・レンジャーズと2年総額400万ドルの契約を結んだ。

2018年4月11日に前年までの二年間、元チームメート同士だった大谷翔平が移籍したロサンゼルス・エンゼルスと初対戦した。なお、直接対決はなかった。9月26日、エンゼルスとの試合で2-2と同点の8回に登板し、1アウトランナー無しの場面で大谷と初の直接対決。カウント2-2からの6球目、153キロの外角直球を左翼席上段に運ばれた。後続は断ったが、これが決勝点となりチームも敗戦した。

このオフの日米野球に参加し、登板している。

ブレーブス時代

2019年7月30日にコルビー・アラードとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した。オフの10月31日にFAとなったが、11月19日に2年総額1400万ドルで再契約を結んだ。

2020年から、背番号は55となった。

2021年はチームがワールドシリーズに進出し、ヒューストン・アストロズを4勝2敗で下し優勝。自身初めてとなるワールドシリーズ優勝を経験した。オフの11月3日にFAとなった。

カブス時代

2022年3月17日にシカゴ・カブスと250万ドルの1年契約を結んだ。

ドジャース時代

2022年7月30日にザック・マッキンストリーとのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。 オフの11月6日にFAとなった。

レッドソックス時代

2022年12月2日にボストン・レッドソックスが2年契約を結んだと発表した。

2024年オフの10月31日にFAとなった。

レンジャーズ復帰

2025年1月6日にレンジャーズと1年契約を結び、6年ぶりに同チームに復帰した。

選手としての特徴

MLBではリリーフとして、最速96.7mph(約156km/h)日本での最速159km/h、平均94.3mph(約152km/h)のフォーシームを全投球中の約5割を占め、その他に平均146km/hのカットボール、平均151km/hのシンカーと言った速球系と、決め球である平均133km/hのカーブを持ち球とする。PITCHf/x上では2014年にスライダーとツーシームも1球ずつ使用している。

詳細情報

年度別投手成績

  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

MLBポストシーズン投手成績

  • 2024年度シーズン終了時

記録

NPB投手記録
  • 初登板:2016年3月26日、対千葉ロッテマリーンズ2回戦(QVCマリンフィールド)、8回裏に6番手で救援登板・完了、1回無失点
  • 初勝利:2016年4月9日、対東北楽天ゴールデンイーグルス2回戦(楽天Koboスタジアム宮城)、8回裏に6番手で救援登板、1回無失点
  • 初奪三振:2016年4月12日、対オリックス・バファローズ3回戦(京セラドーム大阪)、9回裏にブライアン・ボグセビックから見逃し三振
  • 初ホールド:2016年4月13日、対オリックス・バファローズ4回戦(京セラドーム大阪)、8回裏に2番手で救援登板、1回無失点
  • 初セーブ:2016年5月7日、対埼玉西武ライオンズ7回戦(西武プリンスドーム)、9回裏に6番手で救援登板・完了、1回無失点
NPBその他記録
  • オールスターゲーム選出:1回(2016年)

背番号

  • 47(2014年)
  • 57(2015年 - 同年途中)
  • 33(2015年途中 - 同年終了)
  • 55(2016年 - 2017年、2020年 - 2021年、2023年 - 2024年)
  • 31(2018年 - 2019年7月29日)
  • 51(2019年8月2日 - 同年終了)
  • 58(2022年)

脚注

関連項目

  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 M
  • 北米・欧州出身の日本プロ野球外国人選手一覧#アメリカ合衆国
  • 北海道日本ハムファイターズの選手一覧

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Chris Martin stast MiLB.com (英語)
  • 個人年度別成績 C.マーティン - NPB.jp 日本野球機構
  • Christopher Martin (@chris_martin31) - Instagram

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