寶樹院(ほうじゅいん)は、東京都西東京市泉町にある真言宗智山派の寺。宝樹院と記されることもある。
山号は慈光山、寺号は薬王寺と号し、本尊には薬師如来を祀る。慈光とは、諸仏・菩薩の大慈の光明を示す。本山は京都市東山区の智積院。
如意輪寺、寳晃院、東禅寺と合わせて保谷四軒寺と呼ばれる(以前は当寺、如意輪寺、寳晃院、西光寺(現総持寺)だったが、西光寺移転後は東禅寺となる)。また、多摩八十八ヶ所霊場の三十四番札所である。境内にある宝篋印塔は1655年(承応4年)に造られたもので、江戸時代初期の様式をよく表している。また、銭洗弁天坐像は、かつて江戸時代に境内に池があった名残りで、「弁天さま」として親しまれてきたものである。
歴史
源空法印(1711年(正徳元年)寂)により上保谷村字上宿(現在の住吉町一丁目および泉町一丁目)に開山したと伝えられる。1931年(昭和6年)に現在地に移転した。
文化財
- 一文銭向い目絵馬二枚 - 西東京市指定文化財第41号
- 「一文銭向い目絵馬」は江戸時代に眼病平癒を願って奉納されたものである。縁日などに奉納された多数の絵馬の内、現存する2枚が当寺に所蔵されている。薬師如来を本尊とし病気平癒を願う信徒の信仰を集めた、寶樹院の薬師信仰を伝える資料でもある。
交通
西武鉄道池袋線ひばりヶ丘駅から徒歩20分。
ギャラリー
脚注
参考文献
- 保谷市『保谷ところどころ』1999年
- 「上保谷村 寶樹院」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ134新座郡ノ6、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763996/84。
外部リンク
- 西東京市指定文化財第41号 一文銭向い目絵馬二枚




