モーニング・イン・ザ・モーニング』(Mourning in the Morning)は、アメリカ合衆国のブルース・ミュージシャン、オーティス・ラッシュが1969年に発表したスタジオ・アルバム。

解説

ラッシュは1956年にコブラ・レコードからシングル・デビューを果たし、その後チェス・レコードやデューク・レコードからもシングルを発表して、さらにヴァンガード・レコードではコンピレーション・アルバム用の音源を提供したが、純粋な意味でのスタジオ・アルバムは、本作が初である。本作のレコーディングには、デュアン・オールマンらマッスル・ショールズのハウス・バンドが参加しており、収録曲「リープ・ホワット・ユー・ソウ」は、オールマンの没後に発売されたコンピレーション・アルバム『アンソロジーVOL. II』(1974年)にも収録された。「ベイビー、アイ・ラヴ・ユー」はアレサ・フランクリンのカヴァーで、本作ではインストゥルメンタルとして取り上げられた。

Bill Dahlはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「1969年のリリース当時は批評家に酷評されたが、オーティス・ラッシュがマッスル・ショールズを訪れた結果は、今の耳で聴けば、なかなか良い(ただし"My Old Lady"と"Me"は除く)」と評している。

収録曲

特記なき楽曲はマイク・ブルームフィールドとニック・グラヴェナイティスの共作。

  1. ミー - "Me" - 2:57
  2. ワーキング・マン - "Working Man" - 2:27
  3. ユアー・キリング・マイ・ラヴ - "You're Killing My Love" - 3:02
  4. フィール・ソー・バッド - "Feel So Bad" (Chuck Willis) - 3:41
  5. ギャンブラーズ・ブルース - "Gambler's Blues" (B.B. King, Jules Taub) - 5:41
  6. ベイビー、アイ・ラヴ・ユー - "Baby, I Love You" (Ronnie Shannon) - 3:07
  7. マイ・オールド・レディ - "My Old Lady" - 2:12
  8. マイ・ラヴ・ウィル・ネヴァー・ダイ - "My Love Will Never Die" (Otis Rush) - 4:32
  9. リープ・ホワット・ユー・ソウ - "Reap What You Sow" (Mike Bloomfield, Nick Gravenites, Paul Butterfield) - 4:55
  10. イット・テイクス・タイム - "It Takes Time" (O. Rush) - 3:27
  11. キャント・ウェイト・ノー・ロンガー - "Can't Wait No Longer" - 3:36

参加ミュージシャン

  • オーティス・ラッシュ - ボーカル、ギター
  • デュアン・オールマン - ギター
  • ジミー・ジョンソン - ギター
  • バリー・ベケット - キーボード
  • マーク・ナフタリン - キーボード
  • ジェリー・ジェモット - ベース
  • ロジャー・ホーキンス - ドラムス
  • ジーン・ミラー - トランペット
  • アーロン・ヴァーネル、ジョー・アーノルド - テナー・サクソフォーン
  • ロナルド・イーズ - バリトン・サクソフォーン

脚注

外部リンク

  • モーニング・イン・ザ・モーニング - Discogs (発売一覧)

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